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校長あいさつ

校長の写真

校長 成澤 満

東日本大震災に思う      着任の挨拶に代えて      平成23年4月14日

 平成23年度は、大きな悲しみと絶望、そして日本人という国民の真価が問われる大きな試練の中でのスタートでした。3月11日に三陸沖で、マグニチュード9.0という観測史上世界4位の巨大地震が発生し、未曾有の被害に加え、深刻な原発事故・放射能漏れのため、何十万という人々が今現在も住み慣れた地から避難せざるを得ない状況が続いています。本県は幸いにして大きな被害は有りませんでしたが、これを「対岸の火事」、「他人事」としか受止められないことは、人間としてあまりにも情けないことです。

 たとえ大したことはできないにしても、被災者の心情やその苦しみを推し量り、何かできる事はないか、など連帯の気持ちを持ち続けることは、大きな意義のあることだと思います。「他人のために力になろう」という気持ちは、自己中心と利己主義とは対極にあることです。利己的で独善的であると、視野が狭く、自分勝手に物事を見てしまうことになり、知識や考え方は偏狭になり、思春期の成長には欠かすことができない多くの吸収を自ら拒否してしまうことになります。視野を広く持ち、素直な気持ちで相手を思いやり、小さなことであっても何か人のために手助けできる人間は、豊かな想像力と人間性に富み、前向きな気持ちで自分の将来を描くことができる人間です。そして、その実現に向け、本人が持っている資質や能力を最大限に開花させることができる逞しい人間です。私は、西高生を、そのような人間に育てたいと思っています。

(本文は、西高だより「鼓動」第74号にも掲載)

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